2014年12月16日火曜日

医療事務はメリットが多くお勧め

シングルマザーにお勧めしたい職業の一つに医療事務があります。医療事務とは、病院や診療所内での診療以外の仕事(事務)を担当する職業の事です。具体的には、窓口や待合室での患者の受付・応対、カルテの準備や管理、会計などを行います。

医療事務は、女性の職業としては収入は多めで安定しており、就職に特定の資格が必須な訳では無い事や、残業や休日出勤などの不確定な勤務が少なく定時で家に帰りやすい、などのメリットがあります。従って、子育てもあるシングルマザーには非常に向いている職業なのです。

医療事務と並び、シングルマザーにお勧め出来る職業として、看護師も挙げられます。看護師の平均年収は約472万円と、女性としては最も高額な部類になります。その上、看護師は慢性的な人手不足のため、ほぼ間違いなく就職できるというメリットもあるのです。しかし、看護師になるためには、看護師養成学校などで3年以上の勉強をした上で国家資格を得る必要がありますし、また、仕事に就いてからは頻繁に夜勤もあるので、子供の面倒を見るのが難しいといった問題があります。

著名転職サイトのDODA(デューダ)の資料によると、女性医療事務の年収は平均で254万円だそうです。看護師よりは少ないものの、シングルマザーの就ける仕事としては比較的高収入と言えるでしょう。そして医療事務には、夜勤がない事が大きなメリットです。医療事務の仕事は基本的に、その日最後の外来患者の応対が完了した時点で終わりですから、看護師のように夜中まで入院患者の世話をするような事が無く、定時で仕事が終わりやすい職種です。また、パートとして短時間の勤務も可能な病院も多いです。仕事と育児の両立が必要なシングルマザーにとって、勤務時間が安定している医療事務は、非常に働きやすい仕事といえるでしょう。



資格が必須ではないが求人倍率は高い


何より、医療事務は看護師と違って国家資格が必要ないので、いきなり仕事に就くことも法律上問題ありません。診療報酬請求事務能力認定試験(日本医療保険事務協会)や、医療事務管理士(技能認定振興協会)などの民間の検定試験も実施されていますが、これらの資格はあくまで医療事務の知識を持っているという証明に過ぎず、就職に必須ではありません。


とはいえ、医療事務はレセプト業務(医療費の点数計算)なども行いますので、資格を持ちある程度専門的な知識を持っていた方が、就職活動で有利になる事は確かです。ゆえに医療事務を目指すならば、まずは関連する資格を取得する事をお勧めします。医療事務検定試験の種類は様々であり、資格取得までの勉強期間は一概には言えませんが、概ね3ヶ月~半年が目安です。

ちなみに、生涯学習のユーキャンでは、130種類以上もの仕事の資格が得られる通信講座を実施していますが、その中でも、7年連続で一番人気を獲得し続けているのが、医療事務です。

この人気からも分かるように、医療事務はシングルマザーの人にとっては非常にメリットが大きく、お勧めしたい職業です。ただし、メリットが多いが故に医療事務を希望する女性は多く、求人倍率もかなり高くなっています。ですから、資格を取ればほぼ100%就職できる看護師と違い、就職するまでが大変な点には注意が必要です。