2014年11月4日火曜日

離婚したらすること

離婚をしてシングルマザーになったら、新たな住居や仕事を探す必要があるのは当然ですが、その他にもすること、必要な手続きや届出はいくつもあります。

大抵の場合、女性は結婚時に夫の姓に変更しています。そして離婚をすると同時に、女性は自動的に旧姓に戻る事になります(離婚から3ヶ月以内に婚氏続称の届け出をすれば、引き続き夫の姓を名乗る事も可能です)。

ただし、子供の姓は離婚しても変わる事は無く、母親が子供を引き取った場合であっても、手続きをしなければ元夫の姓のままなのです。このような場合は、家庭裁判所に「子の氏の変更許可」を申し立てる事で、子供の姓を母親と同じに出来ます。母子で姓が違っているのは何かと不便ですし、子供としても、一緒に暮らす母と姓が違う事は嫌でしょうから、この手続きは一刻も早く行っておくのが望ましいです。

また、旧姓に戻った事に伴って、運転免許証、預金通帳、印鑑証明などの名義変更も必要となります。最初に運転免許証を変更しておくと、その後は色々な場面で身分証明書として活用出来ますので、まずは住民票を持って警察署や運転免許センターに手続きに行く事をオススメします。

他に、様々な手当ての申請も行っておくべきです。シングルマザーの大半は貧困層で、非常に厳しい生活を余儀なくされますが、日本では母子家庭を対象とした助成金制度がいくつもあります。その一つが、児童扶養手当です。

シングルマザーが必ず貰うべき手当て

児童扶養手当とは、母子家庭(もしくは父子家庭)に対して、地方自治体から支給される手当の事で、子供一人の場合は月額41720円が貰えるのです。その他にも、児童手当、児童育成手当、生活保護など、シングルマザーが申請しておくべき手当ては数多いです。こうした制度を有効活用する事で、少しは生活にも余裕が生まれるはずです。

年金や健康保険は滞納せず免除の申請を!


そして、国民健康保険の免除申請を忘れてはなりません。一般的に、病院での診察はほとんどの人が保険を利用するため、支払いは3割(小学校入学前の児童は2割)で済みます。しかし、国民健康保険料を支払っていないと、診察代は全額実費となってしまいます。つまり、保険があれば3000円で済んだ治療が、無保険だと1万円もかかってしまうのです。特に、子供は病気やケガに見舞われやすいですから、国民健康保険への加入は絶対に必要なんです!

ですからもし、国民健康保険料を支払うだけのお金が無いのであれば、無視して滞納するのではなく、免除申請を行うべきです。予め母子家庭の認定を受けていて、保険料の支払いが困難であると判断された場合に免除が認められます(条例による制度であり、基準や内容は住んでいる市区町村によって違います)。

同じく、国民年金の免除の申請も大事です。国民年金は最低25年以上支払い続けないと貰えません。しかし、免除を申請しておくと、年金を支払っている状態として扱われます。

シングルマザーの老後の年金

つまり、同じ年金を支払わないにしても、滞納と免除では大違いなのです。お金が無いからといって諦めるのではなく、必ず免除の申請を行っておくべきです。

このように、離婚後にすること、必要な手続きは数多くあります。よくわからない、面倒くさい、などと放り出さず、しっかりと各種手続きを行っておかなければ、後から金銭的に苦しくなりますよ。