2014年10月8日水曜日

子供の学費を利息が掛からないで借りる方法

シングルマザーの少ない収入では、まともに子供の学費を支払っていく事は困難です。しかしシングルマザーの人が銀行で教育ローンを組む事は難しいですし、消費者金融やレディースローンなら審査は甘いですが、利息が高いので返済が大変です。

そんなシングルマザーを援助するために、国の補助金制度として「母子福祉資金」というものがあります。この母子福祉資金の中には、修学資金や就学支度資金といった学費貸付制度が設けられており、しかも利息が掛からないので、これを利用するのが賢い方法です。

例えば、東京都大田区の修学資金制度では、国公立高校に通う子供に対し月額1万8000円が、私立高校の場合には月額3万円が支払われます。他にも、国公立大学(短大含む)なら月額4万5000円、私立大学(短大含む)なら月額5万3000~4000円が支払われるのです。

また、同じく東京都大田区の就学支度資金制度では、小学校入学の場合で3万9500円、中学校入学で4万6100円、国公立高校入学で16万円、私立高校入学で42万円、国公立の短大・大学入学で38万円、私立大学入学59万円が受け取れるのです。こうした制度を利用する事で、学費の負担は大きく軽減されるはずです。

審査が厳しい民間銀行の教育ローンと違い、母子福祉資金は国がシングルマザーを援助する為に設けた制度なので、大抵の人が審査に通ってお金を借りれます。なにより母子福祉資金の最大のメリットは、お金を借りるのに利息が掛からないという点です。一般的な教育ローンの利息が平均3%程度、消費者金融の利息は最大18%ですから、それと比較して母子福祉資金の無利息というのは破格の好条件です。しかも、修学資金や就学支度資金の返済期限は最大で20年と、かなりの猶予がある事も有難いです。20年もあれば、大きくなった子供が自分で働いて返済するという事も充分可能です。

審査に時間が掛かることに注意


注意点は、既に消費者金融からお金を借りていて、その借金返済に母子福祉資金を利用する方法(借り換え・おまとめローン的な使い方)は禁止となっています。もう一つ、申請から実際にお金を借りれるまで、審査が1~3ヶ月程度かかる点にも注意が必要です。特に、就学支度資金制度は入学金を支払う前にしか借りられませんので、早めに申請しておく事が重要です。

母子福祉資金の申請方法は、戸籍の謄本と世帯全員の住民票戸籍の謄本(発行から3ヶ月以内のもの)などが必要です。これらを用意して、自分の住んでいる地域の役所(生活福祉課)へ申請する事で、受給が可能になります。ただし、申請の際には返済計画も提示しておく必要があるので、返済出来る予定が無い場合は却下されてしまいます。ですから、シングルマザーであっても、看護師など安定した仕事に就職しておく事が重要です。

とにかく母子福祉資金は、利息が掛からない上に審査も甘いということで、シングルマザーの子育て・教育資金に最適な方法です。お住まいの各自治体でよく相談して、確実にお金を借りて下さい。